仏教の経典、木板大蔵経として世界最古の「八万大蔵経(パルマンテジャンギョン)」が2011年に制作千年を迎えた。
韓国の世界文化遺産でもある「八万大蔵経」を有する、海印寺(ヘインサ)を秋の訪れとともに訪ねた。
韓国三宝寺刹の1つである海印寺は、慶尚南道(キョンサンナムド)の伽耶山(カヤサン)に位置。
趣きある海印寺と周辺の景観が神秘的な空間を作りだしている。
紅葉狩りと伽耶山の絶景を愉しみながら歩いていくと、海印寺に到着する。
夜明け頃、人もまばらな海印寺には、美しい自然が歴史ある建物を包み込み、どっしりと構える厳かな空気は、圧倒されるほどである。
海印寺は仏教の聖地であると同時に、世界文化遺産や国宝級の財宝など70点余りの文化財が納められている場所でもある。
海印寺は有名な寺刹でもあるが、韓国内屈指の紅葉の名所の1つでもある。
昔は新婚旅行地としても有名であったが、時代の流れとともに訪れる人が少なくなった時期もあった。
世界文化遺産を見るために、こんな山奥まで訪れる人々の中には外国人も。
1251年に完成した「八万大蔵経」。中でも現存する木板大蔵経の中で、世界最古の木板本が海印寺には保存されている。
この木板本は、「世界の不可思議」と言われるほどの精巧な作りである。
「八万大蔵経」の正式名称は、「高麗大蔵経」だが、経板の数が81258枚であることから、「八万大蔵経」と呼ばれるようになった。
「八万大蔵経」を見るために、多くの人が海印寺へ関心をむけている。
「八万大蔵経」の千年の歴史と価値をひと目で知ることのできる、展示や公演などが開催され、
2011年11月の時点で110万人もの人が訪れている。
様々な行事は11月6日が最終日となったが、紅葉が美しいこともあり人々の足取りは止まる気配がない。
歴史と自然の両者が共存している場所は、海印寺のほかにないのではないだろうか。
海印寺は、秋には紅葉が、冬には松林や山寺の美しさが増す。
実は海印寺のあちこちには国内外の芸術家たちの作品が展示されている。
隠れている作品たちを探すのも、また、海印寺の魅力なのかもしれない。
海印寺は、韓国仏教の心臓といわれ、数々の有名な僧たちが修行を積み、その伝統が今もなお受け継がれ、
海印寺を守ってきた、守り続けていく彼らにとっては、海印寺は「信仰の場」である。
海印寺が観光地だという人もいるだろう。
しかし、答えは1つではない。
自然の音が聞こえる道。
美しい景観が保たれている建物。
また、ある人にとっては、「心やすらぐ場」でもある。
海印寺で秋の訪れ、歴史の深さを感じたそんな1日だった。
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海印寺-1200年の歴史の中で- 
紅葉と寺刹がつくる美しい時間をお楽しみください


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