韓国の個人ベーカリーで「オキナワ」という商品を見かける事があります。

大型の茶色い蒸しパンで、「黒糖を使用」という点が命名の由来だと考えられます。
近年の沖縄で製作・販売される黒糖パン「アガラサー」は丸いカップケーキ状のものも多いようですが、韓国の「オキナワ」は、大きな型で蒸したパンを三角形または長方形に切ったもの以外見かけません。

最近、ソウル・江南エリアのパティシエ系ベーカリーで「シロップに漬かったオキナワ（3500ウォン）」に遭遇しました。黒糖味も、蒸しパンのポソポソ感も殆どない、高級洋菓子のような食感です。

「なぜあれをオキナワと命名したのだ」「オキナワとは、もっと素朴な」と、自宅近くの望遠市場を歩きながら考えていた時、「ケグジャンイパン店」の三角蒸しパンが目にとまりました。「そう、これこそオキナワだ」と、さっそく１個購入（2000ウォン）。

異変に気付いたのは、帰宅後、ビニール袋を開けた時でした。確かに濃茶色ですが、色合いが何か黒糖ではないのです。
またダマされたのかと思いつつ食べてみると、チョコ味でした・・・。

いえ、この三角蒸しパンは名札無しで売られていました。オキナワだと思ったのは私の独断です。ついでに、この蒸しパンが素朴味だろうというのも店舗の雰囲気による先入観で、じつはシットリ食感＆甘さ控えめのヘルシー風味でした。

「茶色い蒸しパン」はアガラサー味から変化・進化を遂げているようです。「卵・乳製品不使用パン」として、ダイエット＆アレルギー対応系のベーカリーにも進出するのではと密かに予想したのでした。

こんばんは。

笑いを噛み殺しながら拝読いたしました( *´艸｀)

三角の蒸しパン、気になりますよね。私も街の店先で見掛けたら非常に気になり、買おうか、やめとこうか、食べきれない、日持ちしない、と延々葛藤した挙句に買うのを断念します。次は買ってみようと思います。

こんにちは。今回の「じつはチョコ味だったオキナワ」も、完食に３日ぐらいかかったので、三角の大型は、買うものや食べるものの多いご旅行時には難しいかもしれませんね（冷凍などすると、食べる機会を逸して死蔵してしまいそうですし）。

以前、中南米原産らしき「コヨタ」という丸いお菓子を韓国のあちこちで買ってみたところ、けっこう味にバラつきがありました。「オキナワのようなもの」も、意外に黒糖味でないものが増えているのかもしれません。

なお、最近われに返ったのですが、「アガラサー」に近い味の蒸しパンは、韓国ではパン店ではなく「餅店」で売られているようです。こちらは、依然として「ズッシリ大型」が主流のような・・・。

おお！御餅屋さんで似たものを見たことがあります。餅類は翌日には鮮度が確実に落ちるし、慌ただしい帰国日に買う余裕はないし、新鮮なものほど下手なパッキングではべチャッと潰れるしで、購入断念の忸怩たる経験は数え上がれば切りがなく……。旅人は何かと弱点だらけですね(^^;

ソウル西部の麻浦は、弘大、合井、上水といった「本格ベーカリー激戦地」を抱える区です。複数のパン店を回って買い物をするカメラ女子ブロガーの姿もよく目にします。

地下鉄６号線「望遠」駅周辺にも、天然酵母系、ベジタリアン系など、モダンな個性派ベーカリーが複数あります。が、それらのオシャレ店に劣らぬ人気と知名度を誇るのが、望遠市場内の「ケグジャンイ パン店」です。

一般的に「いたずらっ子」の韓国語表記は「개구쟁이（ケグジェンイ）」ですが、この店は「개구장이（ケグジャンイ）」を使用しています。

まあ、「ケグジャンイ」は特に珍しい表記ではありませんが、注目すべきはその品揃えです。主役である「揚げパン・ドーナツ」、ロールケーキ、やたら大きな三角の黒糖蒸しパン、重量感あるサンドイッチ・・・いかにも韓国のレトロパン店です。

価格看板を見ると「コロッケ２個1000ウォン、ねじりドーナツ4個1000ウォン」などとあります。ねじりドーナツ1個あたり250ウォンとは、非常にお買い得です。

買う人はいるのか？と思い、しばらく観察していたところ、これが結構いるようです。私も買うようになりました。オシャレ店とは異なる、渋い魅力のある味です。望遠市場でお買い物をされる方、弘大エリアでパン店巡りという方、「レトロ系市場パン」もお試しになってみて下さいね。

※価格看板には「1000ウォン以上より販売します。ありがとうございます」とあるので、たとえばコロッケ１個とか、ねじりドーナツ２個という販売はしないと思われます。