2016/05/03 19時半ごろ、風雨の中、ホンオフェを食べに行きました。
韓国のテレビ番組やドラマなどで、食べた人が目を潤ませる様を見るにつけ、どのような味か?臭いか?興味があったので、どこかで食べてみようと思い、Konestさんの記事を見つけました。
こちらへは2回目の訪問です。
お店は焼き魚通りのはずれで、似ているお店が多いですが、以前の記憶を頼りになんとか見つけました。
店内に入り、早速ホンオフェとマッコリを注文しようとすると、同じような注文が多いのか、店員さんがちょっと食い気味に復唱してきます。
しばらくして、大きめの皿に盛り付けられたホンオフェが出てきます。
見た目はやや赤みがかった白身ですが、酢コチュジャンをつけてマッコリと一緒に食べてみると、舌の上で熟成したキムチのような酸が感じられ、簡単には噛み切れないほどの歯ごたえがあります。
気になっていた臭いはそれほどでもなく、ちょっと拍子抜けしましたが、確かにちょっと独特の風味です。
マッコリと合うかといわれれば、ちょっと微妙な気はしますが、焼酎よりは合いそうです。
さて、しばらく食べ進めて、刺身の4切れ目を食べた頃でしょうか、刺身を噛む度に、鼻へツーンと抜ける薬品のような刺激臭が強烈に感じられるようになりました。
美味い不味いを超えた未体験の感覚で、とにかく衝撃的でした。
おそらく、最初は冷えていた刺身が室温で温まり、臭いが強くなったのだと思うのですが、すっかり箸が進まなくなってしまいました。
その後、何とか3分の2ほどは食べたのですがギブアップしてお会計し、店員さんに感想を片言で言ってみたら、
笑顔で
「でも、胃の中から健康になるのよ~」らしきことを言われました。
帰国してしばらく経ちますが、いまだにホンオフェの食感と臭いを思い出します。
私の食の記憶に、「美味い」「不味い」以外にも「刺激」が加わった気がして、5切れぐらいなら、もう一度、食べて強烈な感覚を再体験したいと思えてくるのが不思議です。