チャジャン麺にかかっている、または別の器に入って出てくる「具入りソース」は、黒に近い焦茶色なのが普通です。「ベージュ色」ソースのチャジャン麺を食べたことも一度ありますが、それは仁川の有名店「共和春」の真向かいにある「華商(=華僑)」の店でした。
さて、先日、自宅近くのデジタルメディアシティー駅前にある中華料理店「富菜(フーチャイ)」で昼食中、近くのテーブルで会社員風の男性2人が「麺が緑色の冷麺」「ソースが薄茶色のチャジャン麺らしきもの」を食べているのに気付きました。あれは何だったのだろう・・・と、数日後に知人と再訪してみました。
「緑色の冷麺」は6月~9月限定で、今月はもう食べられないと判明
でも、薄茶色ソースのチャジャン麺は「黄豆醤麺」という名前で、通年メニューのようです。価格は1万ウォン。普通のチャジャン麺の倍以上ですが、勇気を奮って注文してみました。
みそ味でタマネギや挽肉入りの高粘度なソースと、目玉焼き・キュウリ・プチトマト・カイワレ・何かのキノコの水煮が載った麺が別々の器で出てきます。「何かのキノコ」の味と姿は、どうもマツタケのようです。秋限定か、常時こうなのかは分かりませんが、チャジャン麺には不必要なまでの豪華っぷりです
←全体的には、チャジャン麺というより、ちょっとサラダ麺っぽい斬新な美味です。
同行者が注文の「雑拌飯(15000ウォン)」は海鮮と野菜のあんかけご飯(卵スープ付き)で、前回訪問時に食べた限りでは、少し辛いながらも、韓国の出前中華の辛さとは異なる香ばしい辛さで、こちらもおいしいです。
普通の黒チャジャン麺は何度も食べたという方、一度「みそ味の茶色チャジャン」をお試しになってみて下さいね。
ところで、この店は「IBK中小企業DMCタワー」というオフィスビルの2階にあります。1階には「中小企業歴史展示館(だったと思う)」という展示スペースがあり、これが何というか、昭和の香りがする渋い内容です。観覧は無料なので、時間のある方は、お食事のついでにぜひ一度・・・。