首都には山ほどある、いわゆる「エスニック料理店」が、地方都市に行くと軒数も
料理の質も寂しいものになる･･･多くの国で見られる現象です。

大田広域市にも、味・価格ともに納得のエスニック料理店はそう多くありません。
たとえば、既にインド料理は「エスニック」というほど珍しい料理ではなく、
また、理系の研究者が多い同市にはインド人もそれなりにいるのですが、
市街中心部の「正統派インド料理店（『手頃なコース』が2人分60000W前後）」でも、
真っ白な超フワフワのナンが出てきたりします。

「超フワフワナン」のトラウマから、当地ではインド料理断ちをしていたのですが、
ある日、自宅近くでインド料理店のようなものが開店準備をしているのを発見。
否応なく視線が行ってしまう派手な色彩、周囲に拡がるスパイス臭、入口前で
立ち話するインド人のオジさん･･･何というか、ある意味「本格的」な感じです。

さらに数日後、私の住むアパートのドアにまで
「ニュータージマハル　OPEN」というチラシが貼られていました。積極攻勢です。

翌日（12月上旬）出かけてみました。
地下1階の店ですが、店に向かう階段も派手です。

暗い店内には、何と先客が2組（いずれも女性グループ）います。
メニューは写真・英語表記付きです。静かな長身インド人男性店員に
週末も注文可だという「ノンベジタリアン　ランチセット（8000W）」を注文。

薄紫色のソファに鮮やかな色の小物･･･と、それなりに派手な店内ですが、
暗い店内、音量を絞ったインド音楽、音もなく移動する店員ゆえか、静かな
雰囲気です。

待つこと7～8分。金属の容器に入ったセットが運ばれてきました。
シュリンプカレーとチキンカレーは両方辛いのですが、辛い物が苦手な人でも
美味しく食べられる程度の辛さで、旨みもあります。
ナンは、薄めではありますが、ナンらしい歯応えでした。

実は、同市の「儒城温泉～忠南大学～韓国科学技術院」地域は、市街中心地
の屯山洞（ドゥンサンドン）にも匹敵する「エスニック料理店多発地帯」です。
ベトナム料理店や、中国東北地方出身者による「羊串・羊肉料理専門店」など、
高級感はないものの「本場感」のある小さな店が沢山あり、「ひとりランチ」に
来る欧米人客なども珍しくありません。

長期滞在・長期出張などで「たまには韓国料理やファストフード以外の
ものを･･･」という時におすすめな店の一つです。

注）この NewTajmahal、店の名刺にあるHPを見ると「本店」の住所が出てくる
　　ので、どうやら一応「チェーン店」のようです。