韓国の地方都市も2度3度と行き、超有名店やキレイな食堂だけではなく冒険をしてみたくなった・・・という方にオススメといえるのが、光州の「オクジャサマプ（旧・自然食堂）」です。名物料理は名前の通り、エイ刺身・キムチ・ポッサムの「三合（サマプ）」です。

まず、この店の入口には店名の看板がありません。食堂らしさを感じさせるのは食べ物の匂いと、時々出入りするエプロン姿のおばさんくらいです。店に入ると、このおばさんが「オクジャ」さんで、前職は美容師だったのかな（レジ近くに美容師の免許が貼ってある）ということが推測されます。

扉を開けるといきなり厨房があり、奥の座敷の壁にはナゾの落書きがいっぱいです。自宅のパソコンでプリントアウトされたようなメニューが壁に貼られているので、これを見て注文をします。なお、エイは光州の名物ですが、壁の貼り紙には「産地：豚肉　国内産　エイ　チリ産　米　国内産・・・」とあります。まあ、光州名物「無等山マッコリ」も原料表示を見ると「米（輸入産）」ですし、現在の韓国で出回っているエイはチリ産かアルゼンチン産が多いので気にしないことにしましょう。

おかずは全羅道風というか、たくさん出てきます。そして、「これ、本当に食べるのか？」という感じの青菜（というか、草？さすが『自然食堂』）も大量に出されます。
メインのエイ刺身は結構形が不揃いで、骨もしっかり入っていますが、豚ポッサム・キムチ・ニンニクと一緒に自然に食べられます。

看板はないものの「モグリ営業」というわけではないようで、テレビ局が取材に来た形跡があり、韓国人の旅行・グルメ系ブログにも「隠れた名店！」とたくさん紹介されています。隠れすぎだろ！という気もしますが・・・。

徒歩やタクシーで行く場合、近くの「エデン病院」の正門→家族食堂（가족식당)
という食堂・・・の順でたどると到着できます。店構えのインパクトに心を奪われがちですが（と言いつつ私も『サマプ小　30000ウォン』以外の詳細メニューをチェックし忘れましたが）、味もなかなかのものです。トッカルビやオリタンは一通り食べたという方、挑戦してみて下さい。